これが基礎中の基礎になります。
1. 仰向けに寝たら下腹部に両手を乗せます。横になれない場所なら立っていても大丈夫です。
2. 力を抜いた状態で、ゆっくりと鼻から息を吸い2~3秒は吐かずにいます。吐く時もゆっくりと、です。これを20回程度行います。
3. 今度は早く、そしてたくさん鼻から息を吸います。2~3秒はそのままでいて、吐き出す時はゆっくりと。これを10回程度行います。
腹式呼吸の方法を書きましたが、これは毎日行ってください。
仰向けになるのをお勧めするのは、息を吸う、吐く時のお腹の変化が判り易いからです。
<発声練習(母音)>
腹式呼吸が出来るようになったら、今度は発声の練習をします。
先ずは、母音からきちんと発声出来るようになりましょう。
母音の発声練習においては、口の形からアエイオウの順番が基本です。
『アの音』
母音の中で最も大きく口を開く音です。
喉から力を抜いて、静かに、長く、アの音を出し続けましょう。
この時、開いている口が小さくなっていかないように気をつけてください。
『エの音』
アの音を出す口の状態から、唇を左右に押し広げるような形になります。
下の歯の裏側に舌を軽く当てたら、中央が少し膨らんでいるような感じにしましょう。
『イの音』
エの音を出す口の状態から、更に唇の開き具合を狭くします。
目安としては、舌が上下の歯の間に入るくらいです。
下の歯の裏側に舌先が軽く触っているようにしましょう。
『オの音』
口を丸く開きます。舌の中央から前の部分で浅い溝が出来るような意識で発音しましょう。
『ウの音』
オの音よりも更に口をすぼめた状態です。
ここまでで、母音の発声練習は終わりです。
次は、基本となる発声練習の方法に移ります。
『ロングトーンの練習』
1. どの音でも構わないので、同じ音程で10秒程度声を出し続けます。
2. 心の中でリズムをとります。1,2,3,4と数えながら4で息継ぎをして、また1,2,3,4,と数え、また4で息継ぎをします。
これはロングトーンという基本的発声練習方法です。
発声中に音程が変わったり、ふらついたりしない状態を目指します。また、ビブラートはかけないでください。大声で行う必要はありません。
尚、母音は各1回ずつ練習しましょう。
今度は、アエイオウの1つの音につき3秒程度、合計15秒程度になるよう声を出し続けます。
途中で音が切れないよう気をつけてください。
慣れてきたら、ド,レ,ミ,ファ,ミ,レ,ドと音程を変化させて練習してみましょう。
<音程の練習>
次は音程をとる練習に移ります。
ド,ミ,ソ,ミ,ドの音をア,エ,イ,オ,ウで歌ってください。 音が途切れないようにしながら、頭ではド,ミ,ソ,ミ,ドと歌い口ではア,エ,イ,オ,ウと歌いましょう。
出来るようになったら、音を半音ずつ上げてみましょう。始めの音で半音上げれば全体で上がるはずです。
歌えたら半音上げるを繰り返していると、やがてソ(イ)の音が高音になり辛くなると思います。そうしたら、逆に半音ずつ下げていきましょう。
やがて、ド(ア)の音が低音になり辛くなるくらいまで下げてください。
次は、ラとバの発音を用いて舌の運動を行います。
ラは、上の歯の裏に舌をつけて下方へ弾くようにしながら発音します。
ラの子音はアなので、最終的な口の形がアの形になるよう気をつけながらアの音を伸ばします。
バは、唇を閉じておき、開いた時アの形になっているようにすれば発音出来ます。
バの音は、母音の流れるような歌い方とは違い1音ずつ区切って発声を行い、これは『スタッカートで歌う』と表現されています。
ラとバの発声が出来たら、2つを交互に発音してみましょう。これも半音ずつ音程を上下させて練習します。
<自分の音程で>
人の音域は様々です。 ある歌があるとします。その歌の歌い手が自分の音域よりも遙かに高い、もしくは低い音域の持ち主で、その歌の音階も自分に合わない場合、同じキーで歌うのは無理があります。
ですから、自分の音域に合わせてキーを上げたり下げたりして歌うと無理のない音が出せます。
<歌詞と発音>
どれだけメロディが正確でも、小さな声でぼそぼそと歌っていたら聞き取り辛いですよね。
音を正確に、と心を配る余り、不明瞭な発音をしていないでしょうか。 歌はメロディと歌詞の組み合わせです。必ずはっきりと発音することを心がけてください。 特に、速いテンポの曲になるほど発音には注意しましょう。
速い言葉を綺麗に発音する為に、早口言葉の練習をするのも1つの方法でしょう。
